平家物語 巻第一

鱸The Sea-Bass

訳文の段落を押すと、原文と英訳が開きます。開いた訳文の下線の語句を押すと、原文と英訳の対応する箇所に印がつきます。原文や英訳の語句からもたどれます。

解説

忠盛の歌「有明の月も明石のうら風に…」は、「明石」に「明かし(明るい)」をかけています。英訳では、歌のあとに「アカシという名は『明るい』という意味で」と添えて、掛詞の面白さが伝わるようにしました。

女房の歌「雲井よりただもりきたる月なれば」は、「ただ漏り来たる」に「忠盛」の名を詠みこんでいます。これも英文の中で、恋人の名が隠されていると説明しました。

「いそぎ参るべし」の「参る」は「召し上がる」の意と取りました。「偏に執政の臣のごとし」の「執政の臣」は、摂政・関白にあたるものとして Regent と訳しています。